テーブル作成機能と外部ファイルとの連携(2)
テーブル作成機能と外部ファイルとの連携(1)ではMy Note内のページでのテーブル作成と編集機能の説明に終始しましたので、このページでは外部ファイルとの連携に関して説明したいと思います。表を作って計算して見やすい表にしたりグラフを書いたりするにはExcelを筆頭にGoogle Sheetなど各種表計算ソフトが圧倒的に優れていますので普段は表計算ソフトを使うことでしょう。但し、Web上での表示についてはExcelを画像化して貼り付けるという形式ですので表画像を見る側の画像の解像度によってはぼやけた画像になる場合もあったり、また画像へ変換して貼り付ける作業など面倒でもあります。Excelで作成した表を簡単にWebページに貼り付けることが出来たらと思いますし、また一度作り上げたWebページのテーブルに数値などの変更がすぐに反映できれば便利に使えるのではないかと考えました。
2.外部ファイルとMy Note テーブルとの連携
最初の例は外部ファイルを読み込んでテーブルを作成する例です。
①使用するUserscriptのメニュー 外部ファイルと連携するプログラム群はWebプログラミングで説明しているMy Noteの拡張機能である Userscriptで作られています。図1.は文書編集画面の最下段の右端部分にあるhtml_menuとして登録されているUserscriptです。詳細についてはWebプログラミングの項を参照して頂いたら良いのですがMy Noteの開発者は勿論ですが、ユーザーの方でもでも希望する機能をプログラミングしてMy Noteを拡張できるようになっています。今現在は図1.がメニューとして登録されています。
図1.html_menuに登録されたメニュー
図2.Userscriptの登録リスト
Userscriptの登録リストやhtml_menuは新たな機能開発などで随時変化してと思いますが使用の際には使い方など確認してご使用下さい。
②外部ファイルを読み込んでテーブルを作る 簡単な例ですが図3.がPC上にあるcsvファイルです。今回は図1.のメニューの①と②を使って2ステップでテーブルを作ってみましょう。(同様に同じことが③でも可能ですので試して見て下さい。)
図3.読み込むcsvファイル
最下段のhtml_menuをクリックすると図1.のメニューが現れますのでget_csvを選ぶだけです。すると下の図4.が現れファイル選択を要求します。
図4.ファイル選択の要求写真
ファイルを選択をクリックします。
図5.PC上のcsvファイルを選択
図6.完了のメッセージ
OKをクリックしてステップ1は終了です。
次はデータを読み込んでテーブルを作成するステップですが、テーブルはGreen Lineの下に作られます。ページの最後の部分に「初期のテーブルを作成します。」の文を選んでWebDesignボタンを押してGreen Lineを持ってきて下さい。そこで図1.のメニューから②のmake_tableを選ぶだけです。ディフォルトではテーブルセルの罫線は引きません。罫線を引きたい場合は図7.に罫線styleを設定して下さい。
図7.罫線を引く場合の設定
Green Lineの下にテーブルは作成されました。この初期のテーブルを「テーブル作成機能と外部ファイルとの連携(1)」のページで説明した方法で罫線を入れたりカラー化及びフォントを変更したものが図XXです。(説明で分かり易いように初期テーブルをコピペして別テーブルとして作成しました。)
これでcsvファイルからデータを取り込んでのテーブル作成は完成となります。
一度作成したテーブルのデータを新しいデータに更新したり、別の用途として行列数を変えて再利用したいと考えるのは当然でその場合の方法について説明したいと思います。
③テーブルの再利用のためのコピー&ペースト テーブルの場合も文章のコピペと全く同じ方法でコピペできます。テーブル上のどこでも良いので1つのセルを選択状態にしてWebDesignをクリックします。選択したセルにGreen Lineが入りますのでその状態で ↑ を何回かクリックしてHtml_Design画面の先頭行がtag:DIV、fig:tableとなり、テーブル全体の下にGreen Lineが引かれた図8.のようになったらテーブル全体を選択していることになります。この状態でcopyボタンを押し、貼り付けたい位置にGreen Lineをもっていきpasteボタンを押すことでコピペが完成します。
図8.テーブルのコピペ方法
④テーブル再利用の準備(テーブルに名前付け) ③の場合と同じようにコピペしたテーブル全体を選んだ状態でStyle表示ボタンを何回か押してid:の項目があるStyle画面でid名を入れてsetボタンを押して下さい。これで名前付けが出来ました。
図9.テーブルに名前(id)を付ける
⑤既存テーブルへの上書き ④で作成した名前付けした既存テーブルに上書きしたい図10.のcsvファイルを例としました。
図10.既存テーブルに上書きするデータ
既存のテーブルに上書きするuserscriptは図1.メニューの④csvTotbl_owです。その前にcsvデータを暫定エリアに保存する必要があるので、メニュー①のget_csvを実行し、④csvTotbl_owを実行すると下記の図11.のテーブル名を聞かれますので名前を入力して決定ボタンを押すと新しいデータが入ります。
図11.テーブル名を入力
行列数が同じなのはテーブル上書きの条件です。
初期のテーブルを作成します。(下記テーブルが図1.メニューのmaka_tableで作成されます。)
項目A | 項目B | 項目C | 項目D | 項目E | |
A-1 | B-1 | C-1 | D-1 | E-1 | |
A-2 | B-2 | C-2 | D-2 | E-2 | |
A-3 | B-3 | C-3 | D-3 | E-3 |
図12.初期テーブル
項目A | 項目B | 項目C | 項目D | 項目E |
---|---|---|---|---|
A-1 | B-1 | C-1 | D-1 | E-1 |
A-2 | B-2 | C-2 | D-2 | E-2 |
A-3 | B-3 | C-3 | D-3 | E-3 |
図13.初期テーブルの更新版
項目A | 項目B | 項目C | 項目D | 項目E |
---|---|---|---|---|
AA-1 | B-1 | CC-1 | D-1 | EE-1 |
AA-2 | B-2 | CC-2 | D-2 | EE-2 |
AA-3 | B-3 | CC-3 | D-3 | EE-3 |
図14.既存テーブルにデータを上書き後
自由自在に使いこなそう Google Web Font
Google Web FontはWeb上のhttps://fonts.google.com/に紹介されていて無償で使えて作成するウェブサイトや文書の表現力を高める素晴らしい資産だと思っているものの一つなのですが、余りにも多くのフォント(現在1790個のfont-family)が掲載されていて、使いたい場合に毎回Google Web Fontのサイトにいって適切な気分に応じたフォントを選び、またプログラムのCSS(スタイルシート)上に埋め込む作業が必要であって、HTMLコードを自在に使いこなせるWebデザイナーなどプロの方にしか使うことの出来ないものになっているようで、もっと普通に使えるように出来ないものかと思っていました。My Noteではこのような問題を解決する1つの方法として適当な数ですが54個のfont-familyをサンプル付きで選択して使えるようにしました。また、54個には入っていないが特別に使いたいfontについてはMy Noteの編集ページのメニュー上で@import文を追加する方法を採用するすることで専門的なプログラミングの知識は必要なく使えるように致しました。以下にMy NoteでのGoogle Web Fontの使い方について解説します。
図1.Google Web Font 自由自在のイメージ (Google Web FontをSvg文字に適用したものです)
図2.My Noteに組み込まれたGoogle Web Font サンプル
1.My NoteでのGoogle Web Fontの使い方
右の図4.がMy Noteの編集する各ページで使用するフォントの組み合わせを設定するメニューに当たるものです。図4.に現れるフォントは図2.のサンプルと同じ番号順になっていますので図2.のサンプルを参考にどの組み合わせでフォントを使用するかを決めて下さい。default、set A、set B、set CのTypeが用意されていてTypeを選ぶことで編集するページ使用できるGoogle Web Fontが決まります。但し、各ページの編集を始める度に設定が必要だと面倒なので通常はdefaultのtypeが自動的に設定されます。ですので新規に編集を開始するときにdefaultとは異なるTypeのフォントを使いたい時のみset A、setB、setCを選びsetボタンを押すことでdefault以外のフォント組み合わせを選ぶことが出来ます。Typeを選ぶと各Typeの組み合わせフォントのチェックマークが表示されますので組み合わせを変更したい場合にはチェックマークを外したり別のフォントにチェックマークを付けたりしてsetボタンを押すことで組み合わせを変更することが出来ます。各Typeのフォントの組み合わせは最大7個までです。前文でMy Noteでは54個のfont-familyしか組み込んでいません、ページ編集の気分やお客からの要求に応じて54個には入っていないフォントを使いたい場合があるかも知れません。そのような場合に対応できるように@import文を直接に入力できる欄を2個用意しました。@import文で特別なフォントを指定した場合には編集ページに対して強制的にotherのTypeが使われると理解して下さい。編集ページに設定されたTypeは変更しない限りそのTypeが引き継がれることとなりますし、ページをコピーしたページも元のページがもっていたTypeを引き継ぐことになります。
図3.図4.のメニューを呼び出す。
図4.編集ページ採用のフォント組み合わせ (組み合わせの指定と組み合わせの変更)
2.文書編集時のフォント指定
書くのが最後になってしまったのですが、肝心のページ編集時にフォントを選択指定する方法についての説明をまだしていませんでした。編集ページでフォントを指定するケースとして2つが考えられると思います。すぐ思いつくのがページを編集していて特別に「この文章のこの部分を強調したい時とか美しく飾りたいとかの場合」です。この場合は図5.と図6.に示す様な方法で文の一部なり段落全体についてのStyleを変更するような操作を行うことでその他のStyleと同様に変更できます。
図5.既存段落の一部(全体)のフォント変更
上の文の青字になっている部分は図5.のHtml_Design画面と図6.で段落の一部のStyleをフォントも含めて変更する場合の方法です。段落全体についても全く同様の変更方法となります。
図6.既存段落のフォントを含むStyleを変更
もうひとつは編集ページ全体の基調となるフォントを指定する場合の方法です。図7.のフォントの組み合わせを決める時に同時に編集ページの基調となるフォントを指定することでHtml_Design画面で段落を追加する場合にもその指定フォントが使われるようになります。以下の2行の段落は図7.のpage F-familyの項目でフォント番号21とKaisei Optiが指定されていますので段落の追加の操作時にそのフォントが使われている例となります。
新規の段落です。 //kaisei Optiが使われている
新規の段落です。 //kaisei Optiが使われている
図7.編集ページ全体のフォントを決める